編集者による注:*この記事はSpencer ApplebaumとMatt Shapiroによるものです。*
本日、Union Square Venturesの友人が主導する Dune Analyticsの800万ドルのシリーズAラウンドに投資したことを発表いたします。Redpoint VenturesとDragonfly Capitalも出資しました。
Duneの熱心なユーザーとして、Duneのシードラウンドに昨年参加した後、今回の資金調達でダブルダウンの機会を得られたことを喜ばしく思います。日頃使用するものに投資できる機会はよくあることではありません。
Duneが持つパワー
Duneは、パブリックブロックチェーンからスマートコントラクトデータのクエリー、可視化、共有、探索をすべて1か所でこなせる分析ツールです。シンプルなSQLクエリーでリアルタイムデータの強力な可視化ができるようにEthereumスマートコントラクトデータをデコードしました。ユーザーは、リアルタイムで更新するダイナミックチャートでクエリーの結果を可視化し、あらゆる暗号資産プロトコルのKPIを表示できる総合的なダッシュボードを作成することができます。すべてのチャートは設定可能で、モジュール方式であり、ウェブでサードパーティーのサービスに組み込むことができます。
Duneは、ヘッジファンド、ベンチャーファンド、開発者、リサーチャー、プロトコルチーム、CeFiビジネスといった暗号資産コミュニティーでは、事実上誰もが使用状況チャートやダッシュボード作成・共有をDuneで行っています。いまでは4万以上の分析がDuneに公開され、誰もが閲覧やリミックス、フォークができます(リミックスとフォークについては後述)。
セルサイドのアナリスト、ニュース組織、開発者、ベンチャーファンド、その他市場参加者によるサードパーティによるリサーチが毎日読まれています。DeFiやNFTsに関するリサーチでチャートが含まれていた場合、それは50%の確率でDuneがデータソースか、リサーチにDuneのチャートが直接組み込まれているといってよいでしょう。Duneの商品は暗号資産スペースで多く使用されています。
極めて広く使用されているため、オープンソースのコラボレーションにおける一部と成りつつあります。また財務報告の標準データツールにもなっています。ここに、Aaveの財務を監視するためにDuneダッシュボードを作成したLlamaチームの協力を得て、1つの例をご紹介します。
2020年9月のMulticoinによる初めての出資以来、Duneチームは急速に新商品を市場に発表しています。過去12か月で、次のような多くの商品を立ち上げました:
- Address Labels —例えば、アドレスAは、「大手DEXトレーダー、Compoundコア開発者チーム、Uniswapのクジラ(大口保有者)としてタグ付けられています。
- Project Dashboards — 特定のプロジェクトのダッシュボードが厳選されたリスト。
- いくつかのチェーン統合 — 現在では、xDai、Polygon、Optimismが存在。
- Dune V2 — クエリーエディターと実行エンジンを、より高性能で使いやすいバージョンにアップグレード。これによって以下の点が確実になります。(1)信頼性の高いクエリー実行と拡張可能なセットアップ(従来のアプリでは対応しきれなかったため)(2)Dune全体にわたって統合された使いやすいUI(3)今後の急速なイテレーションに向け設定/スタックを改善。
さらに、Dune Analyticsは、2名の共同創設者から15名のチームに成長し、現在も積極的に採用を行っています。
リミックス可能、構成可能な分析
従来の金融市場データのプロバイダー市場は、2019年には330億ドルの売上を生み出した