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The HotspotでのTushar JainとArman Dezfuli-Arjomandiの対談をお聴きください。

Multicoin Capital
By Multicoin Capital
2020年8月21日 |

編集者注:*このポッドキャストはThe Hotspotによって公開されました。コンテンツにアクセスするには、関連リンクをご覧ください。以下の説明は参考のためにここに同時配信されています。*

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説明

Tushar Jainは、暗号資産に焦点を当てたテーマ主導型投資会社Multicoin Capitalの共同創設者兼マネージングパートナーであり、Multicoinはヘリウムの1500万ドルのシリーズCラウンドをUnion Square Venturesと共同出資しました。彼はまた、分散型ワイヤレスの取り組みの管理機関であるDeWi Allianceの創設者でもあります。以前、彼はElligo Health Researchによって買収されたヘルステクノロジースタートアップ企業ePatientFinderを創設しました。それ以前に、ニューヨーク大学にて金融と政治科学の学位を取得しました。

楽曲提供:

導入歌:Lakey Inspired - Arcade https://soundcloud.com/lakeyinspired

全文書き起こし

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:01:12):トゥシャーさん、番組にようこそ。

Tushar Jain (00:01:15): こんにちは、アーマンさん。 参加できて光栄です。ご招待いただきありがとうございます。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:01:18): どういたしまして。出演していただき私も嬉しいです。最初にあなたにお会いしたのは、ヘリウムコミュニティのチャットに参加した時ですが、まさかあなたが投資家だとは全く知りませんでした。 私は、あなたのことをこのプロジェクトにとても熱心で、私のように人々を啓発する助けをし、コミュニティ内の問題を論じたいと思っている人だとばかり思っていました。プロジェクトに疑念を持っている人や何らかの話題であなたを懐疑的に思っている人に対して、あなたがさりげなく「数百万ドルの投資に対して最も良い成果を生み出そうとしているだけですよ。」と言っているのを目撃した時は、衝撃を受けましたね。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:01:49):正直、冗談かと思いましたが、あなたのことを調べたら、「いや、この人は本当にヘリウムに何百万ドルも投資しているんだ」と気づきました。投資家がこれほど公の場で直接的に関与しているのを見るのは、とても面白く珍しいことです。Multicoinがこれまで投資してきた他のプロジェクトを見ると、あなたの手間暇を惜しまない姿勢がこのプロジェクトに対する信念を物語っているように思います。ヘリウムとの出会いを教えてください。

Arman Dezfuli-Arjomandi(00:02:14):最初に目につけたのはプロジェクトですか、それともチームですか。このプロジェクトが特別だと悟った、最初の「気づき」の瞬間はどんなものだったでしょうか。

Tushar Jain (00:02:22):とても良い質問ですね。私たちが初めてアミールに会ったのは、2017年末から2018年初頭の時期になります。アミールは私のパートナーであるカイルに連絡を取り、何気ない会話をしてから、作っているタイプのシナリオについて話したのだと思います。その後も連絡を取り続けました。私たちは彼らが作っているものに興味を持っていましたが、その時点で私たちにできることはありませんでした。2019年初頭、ヘリウムがシリーズCの資金調達の準備ができた時点から、両者の関わりはもっと深くなりました。

Tushar Jain (00:03:04):これは、Multicoinについて彼らが私たちにアプローチしてきたことでした。私たちは、彼らが作っているものと、取り組んでいるものに非常に興味を持っていました。ヘリウムが構築しているものとそのエコシステムがどのように組み合わされるのかを理解した時、すごいと思いました。Union Square Venturesの友人にも電話して、彼らにとってもメリットがある話しだと思いました。彼らはこのような取引で私たちがパートナーにしたい素晴らしい投資会社です。

Tushar Jain (00:03:40): 電話で彼らを呼び出しました。彼らも強い関心を持ち始めたのです。昨年の第2四半期には、Helium Incと資金調達をすることができました。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:03:51):昨年6月、Multicoinのブログ「ヘリウムへの投資」という記事を執筆していらっしゃいますが、これはみなさんにぜひ読んでいただきたいと思います。2つ目の段落で、「ヘリウムの展望は、イーサリアムでスマートコントラクトが発展して以来、ブロックチェーン分野で見た中で最も野心的なものだ。ヘリウムは、ワイヤレスネットワークを大規模に展開・管理するための根本的に新しいアプローチ、しかもコスト構造を徹底的に削減したものを示している」とお書きになっています。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:04:21):そしてヘリウムモデルが、従来の通信事業者モデルをどうやって打破するのか、わかりやすく説明していらっしゃいます。とてもわかりやすい説明だと思うので、その部分を読み上げます。「ヘリウムによる既存のセルラーネットワークのコスト構造削減の方法を理解するためには、まず既存モデルのコスト構造を考える必要があります。最初に、現在のネットワーク事業者は非常に高価な専用装置を購入します。」

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:04:49):「次に、通信塔を購入またはリースします。3番目に、無線装置を設置するために人を雇います。4番目に、無線装置を維持します。5番目に、カスタマーサポート、請求などのために、大規模なバックエンドインフラを維持します。マーケティングと販売に積極的に資金を投入します。これらすべて、ネットワークが収益を生み出す前に起こる必要があるため、従来の通信会社は非常に大きな資本を必要とします。ヘリウムは、コスト構造を反転することで成功するでしょう。」

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:05:18):「まず、消費者は何百ドルもの汎用ハードウェアを購入します。これは100%非専売です。ヘリウムのビジネスモデルは、ヘリウムのブロックチェーンの経済性のため、ハードウェアから利益を引き出すことに依存しません。2つ目に、ユーザーにはレンタル料はかかりません。3つ目に、ユーザーは自宅や職場でホットスポットにプラグしてプレイできます。人件費はゼロです。4つ目に、ユーザーは必要に応じてホットスポットを維持します。人件費はゼロです。」

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:05:48):「5つ目に、公開キー暗号技術を通じて、ブロックチェーンは自ずとユーザーとアカウントと請求を無料で管理します。ヘリウムのブロックチェーンは、バイト単位のマイクロ決済を、誰もがパミッションレスで行えるように調整します。現在、新しいデバイスは、通信会社に登録することなく、グローバルな範囲のあらゆる場所でネットワークに接続できます。これは、旧来のペイメントレールでは不可能です。結果として、ヘリウムのネットワークは、構築・導入・管理にかかるコストが桁違いに低くなります。」

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:06:15):「そして、それとの競争は不可能です。このネットワークは、中国メーカーが安価なホットスポットを構築するため、実際にメリットがあります。さらに、ヘリウム社自体が消える可能性があり、ネットワークは継続的に運営されます」。ネットワークが成功するだろう理由を楽観的にここで想定していらっしゃいますね。私自身が楽観主義なので、あなたが書いた内容は刺激的です。ヘリウムモデルのコスト効率を一度理解したら、このモデルが公共のワイヤレス・インフラすべてに取ってかわることは、想像に難くありません。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:06:48): ですので、私はとても期待しています。さて、何かがっかりする点などはないのでしょうか。ヘリウムがこのビジョンを現実にするための最大の課題は何だと思われますか。

Tushar Jain (00:07:01): 興味深い質問です。その質問に答える前に、記事の冒頭にあったかなり強いと思われる声明についてちょっと追加させてください。このプロジェクトは、イーサリアムとイーサリアムのスマートコントラクト以来、これまでに見た最も野心的なものです、という文です。なぜ私がそう思うのか、説明しますね。概観として、ブロックチェーンが何に適しているのか考えてみてください。この技術の要点はなんでしょうか?

Tushar Jain (00:07:34): それが本当に得意なのは、異なる行動者それぞれが独自のインセンティブで行動するように調整することですが、その行動者の誰もが自身で生み出せないシステム全体の成果を生み出すことです。ビットコインを例に、初めての真のブロックチェーンで非常に簡単な例を示します。マイナーはすべて独自のインセンティブで機能していますが、独自のインセンティブで行動することで、この巨大なグローバルな取引ネットワークを安全に保ち、おそらく世界で最も安全な取引を提供しています。

Tushar Jain (00:08:10): その後立ち上げた最も野心的なプロジェクトは、イーサリアムでした。イーサリアムは、「支払い取引だけを行う必要はない。もっと興味深いコンピューティングを可能にしたらどうだろう。」と言ったのです。止まることを知らないアプリケーション、世界のコンピューターを構築するアイデアは非常に野心的でした。それを行うために、マイナーにも同じインフラを使用してみましょう。ヘリウムにおいてもっとも刺激的だったのは、「ピア・ツー・ピアで他に何ができるのだろう。この中央集権的な仲介者をなくす他のメリットは何だろう。」ということでした。

Tushar Jain (00:08:45): ビットコインがなくした中央集権的な仲介者は、銀行、中央銀行、商業銀行で、皆さんのお金を動かし、実際にそのお金を持っていた組織です。イーサリアムは、データと顧客関係を所有するハイテク企業の中央集権的な仲介者をなくします。あなたと私が直接やりとりするのではなく、ZoomやFacebookといったハイテク企業のプラットフォームでやりとりします。イーサリアムはそれを狙っています。ヘリウムが本当に狙っているのは接続性です。

Tushar Jain (00:09:20): 私たちが本当に望んでいるのは、世界のすべての人間と機械、デバイスが接続されることです。従来の方法は、巨大な通信会社を通じたものでした。しかしこれは、中央集権的な企業は、大規模なワイヤレス通信ネットワークや有線通信ネットワークを調整しなければならなかった最高の技術またはソーシャルテクノロジーであるからです。現在では、ブロックチェーンという新しいものが、世界規模のワイアレスネットワークを構築するための様々な要素を調整することができます。

Tushar Jain (00:09:53): ヘリウムに興奮したのは、それが、まったく新しいカテゴリーを狙っているからです。暗号資産には非常に多くのプロジェクトがあります。私のフルタイムの仕事は、暗号資産の最新情報をキャッチし、有望と思われるプロジェクトに投資することです。私たちには、この作業に毎日終日取り組むチームがあります。。暗号資産の多くは同じです。同じ目標を追いかける人がたくさんいます。ヘリウムに本当に興奮したのは、彼らは他とは違うからです。

Tushar Jain (00:10:23): 実際にユニークですね。違ったビジョンを目指しています。考える限り、競合他社はいません。誰もいないと思います。ご心配なく、ちゃんと見ています。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:10:32): 私も見ています。

Tushar Jain (00:10:35): それで刺激を受けたのです。だから、記事の冒頭で、強い意思を表明したのです。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:10:42): ちょっとだけその話を続けましょう。雰囲気を壊す前に、少しは前向きになれるかもしれませんから。あなたは、暗号資産の初期段階から様々な形で関わってきた私が感じていたことを、明確に言葉にしてくれました。2011年に父のアパートで、ビットコインをマイニングしていました。投資には才能があるので、すべてをピークで32ドルで売りました。でも、ある種の気持ちを感じて、それを感じたのは数回だけです。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:11:17): 最初はビットコインで、「これはまったく新しい。とってもおもしろい。」という感覚でした。次はイーサリアムで、「今回はアプリケーションを実行できる分散型ブロックチェーンか。おもしろい。」という気持ちでした。2016年の当時、それが何を意味するのかわかりませんでしたが、これが重要な技術になると思いました。ヘリウムを約1年前に見つけるまで、こういった気持ちは湧きませんでした。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:11:53): 真剣に掘り下げてみました。お言葉通り、ヘリウムはまったく新しいものです。だれかがコピーしようとしたら、何年もかかるようなものです。ヘリウムがスタートしてから7年間が経っています。彼らがブロックチェーンを独自の製品に統合してから少なくとも2年間経過しています。ヘリウムはこの分散型ワイヤレスネットワークの導入を加速するために、専用のハードウェアを作成しました。これは独自なもので、コピー可能だとは思えません。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:12:23): プロジェクトはオープンソースなので、コピーできるという考え方があると思いますが、ヘリウムがコピーできるという感覚はありません。ヘリウムは、これまでにないような方法で業界をゆるがすユニークな機会だと感じています。

Tushar Jain (00:12:41): コピーできないという点ですが、私はこれをとても重視しています。オープンソースソフトウェアの世界では、防御性です。私たちが求めているのは、いわゆるフォーク不可能な状態です。実際、Multicoinフォーク不可能な状態をグーグルで検索すると、このことを説明した私たちが書いた投稿が表示されます。簡単な例を挙げましょう。ビットコインはフォークできます。多くの人が今までフォークしています。実際にはそれほど難しいものではありません。それをTusharcoinと呼ぶことができます。

Tushar Jain (00:13:10): 問題は、私のコインをマイニングしようとする人は誰もいないことです。望む人は誰もいないので、まわりにネットワークはありません。コミュニティもありません。ヘリウムも同じです。私がヘリウムをフォークして、ハイドロゲン、リチウムまたは何かと呼んだとしましょう。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:13:25): 要素を選びます。

Tushar Jain (00:13:29): ええ、しかし問題としてワイヤレスネットワークが存在しないのです。ブロックチェーンをフォークできますが、デバイスが接続できるホットスポットが、世界中の人々の家、世界中のオフィス、世界中の建物の中に実際に存在しない限り、ブロックチェーンは役に立つのでしょうか。他の物理的なものを調整するには役立ちます。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:13:51): まったく同感です。ゼロから始めて、ヘリウムが現在いる場所に到達することは非常に困難です。特に今日では、新しいホットスポットがたくさん毎日設置されていることを考えるとなおさらです。ネットワークは4,000から10,000そして11,000へ、そしてそこから飛躍的に増えていくことを期待しています。 それを覆す人が現れるとはとても思えません。

Tushar Jain (00:14:18):最初の質問に戻りましょう。最大のリスクは何か、または雰囲気を壊すようなことを頼んだと思いますが。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:14:30): ええ、雰囲気を壊してください。

Tushar Jain (00:14:33): もちろん、多くのリスクがあると思います。最大のリスクは、ずばり技術的なリスクです。技術的に難しいことがたくさんあります。実装し、安定して動作させ続けなければならないのです。この技術を構築するのがどれだけ難しいか軽視したくありません。ヘリウムのエンジニアリングチームがすでに構築したものを見てみると驚異的です。非常に専門的な技術を多く採用しています。

Tushar Jain (00:15:05): たとえば、ヘリウムはすべてErlangでできていますが、これは言語としてはあまり人気はありませんが、故障しないシステム、絶対に故障させたくないシステムには実は非常に適しています。WhatsAppもまったく同じ理由で、Erlangでコードされていると思います。全く同意ですが、システムはダウンしませんが、使いこなせるエンジニアの数は僅かです。成長するにつれて、実際に構築し、維持することが非常に困難なシステムなのです。技術が1日で崩れてしまうか、というのは重要なリスクだと思います。

Tushar Jain (00:15:44): 私にはありえないように思えますが、未知なる未知もあるかと。技術が完全に機能するかどうかはわかりません。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:15:54): それは、確かですね。1か月ほど前、Redditに質問を投稿しました。「技術的な問題が原因で、終わってしまったブロックチェーンプロジェクトは今までありますか。」という、まったく同じ質問をRedditコミュニティに投稿しました。多くの人が良い答えを挙げてきましたが、私が見たところ一般的に言って、ブロックチェーンに技術的な問題がある場合、それらのチェーンの既存ネットワーク効果がほとんど克服してくれるということでした。たぶん、本当に小さなチェーンに技術的な問題がある場合、解決しようとしている人があきらめてしまうのでプロジェクトは実らないのでしょう。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:16:30): しかし、ヘリウムほど多くのステークホルダーを抱えるプロジェクトで、技術的な問題があれば、コミュニティーや企業、投資家すべてが、これらの技術的な問題を克服するために可能な限り手を尽くすと思います。実際ヘリウムは、過去に多くの技術的な問題を克服しました。ブロック時間が数時間かかった時もあります。現時点では、それも遠い過去のことです。私にとって、稼働率の高さと技術の高さは非常に印象的でした。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:17:06): 技術、ブロックチェーン、ホットスポット、安定性など、あらゆるものにおいて、今お話にあったように、専門的な言語が使われていることもあり、その安定性には驚くものがありますね。必ずしも採用しやすいとは言えないし、このプロジェクトの複雑性と、新しいコンセンサスモデルでレイヤー1のブロックチェーンを生成しているのも興味深いところです。これまでの成功を目にできるのは、本当に素晴らしいことだと思います。

Tushar Jain (00:17:37): そうですね。はっきり言うと、これを存亡の危機だとは見ていません。私はこれを、私たちが期待するより物事のスピードが遅くなるリスクだと見ています。発生するあらゆる技術的な問題は、この場合、いかなる予測可能な技術的な問題も解決できると思います。「この技術的な問題を解決するには、コンピューターサイエンスにおける根本的なブレークスルーが必要か、それとも既存の技術を実装するためのエンジニアのハードワークが必要か?」という枠組みにいれて、問題に対処します。

Tushar Jain (00:18:15): ヘリウムが良い1つの理由として、(ブレークスルーを)必要としない...たくさんの新しい技術であり、本当に強力なものですが、ETH 2のようなものと違い、実現させるのにコンピューターサイエンスの基本的なブレークスルーは必要ありません。イーサリウム2.0は、基本t黄なコンピューターサイエンスのブレークスルーを必要とします。そのようなものは、本当に困難です。まったく新しいものを発明する必要があります。誰もこれまでにやったことはありませんし、例もありません。

Tushar Jain (00:18:42): ほとんどの時間を研究に費やし、理論的に証明する必要があるので、実装についてさえも気にしないのです。それは、異なる種類のリスクです。それが不可能だというわけではありません。ただ、リスクの種類が違うだけです。リスクが低いというのは、「レゴのピースやパズルは、すべて揃っている。組み立てるのに、長時間とハードワークが必要になるかもしれない。しかし、新しいパズルのピースを発明する必要はない」ということを周知していることです。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:19:13): 良い指摘ですね。Multicoinに戻りますが、皆さんはテーマ主導の投資会社と称していますね。Multicoinのテーマである「暗号資産は、インターネット史上最大の富の転換を一度にします。」は本当に良いものだと思います。本当に同感です。アミールが最初のエピソードで話したように、資産のトークン化によって、一般の投資家が従来のスタートアップ企業にはない方法で新しい技術を早期に取り入れる機会を生み出したのは素晴らしいことです。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:19:47): 適格投資家になるのに十分なほど裕福だとしても、投資するチームを探したり、関係を築き、すべての書類作成をする場合にはまだ多くの軋轢があります。Multicoinに関して言えば、ある点では従来の投資会社ですが、非常に大胆な投資テーマを持ち、ブロックチェーンと暗号資産のプロジェクトに専念していることです。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:20:08): Multicoinが取り組んでいる他の投資はありますか。ヘリウム以外に焦点を当てたものがありますか。ヘリウムのモデルやヘリウムがやろうとしていることと相乗効果があると思われる、Multicoinのポートフォリオにある他の企業を教えてください。

Tushar Jain (00:20:25): 正直言ってヘリウムは非常にユニークです。極めてユニークです。私たちのポートフォリオで、こうしたものは他にはありません。これほどのものは他を探してもないと思います。直接比較はしませんが。他に、同様の属性を持ち異なる市場に取り組んでいるプロジェクトに多くの投資があります。これらはブロックチェーン技術の力を利用して、これまでは不可能だったものを作ったり、または、以前は不可能だった、権力と経済的アクセスを民主化しています。

Tushar Jain (00:21:16): 私は、この会話の冒頭で話していたものに戻り、なぜ富の移転がこれほどまで大きくなる理由を説明します。歴史がお好きな方で、世界のほとんどの場所で1500年以前を思い起こせば、ビジネスはそこまで大きくなれなかったことがお分かりになるはずです。理由は、すべてが唯一の所有者または取引ギルドであったからです。従業員や管理者を適切に動機づけることはできませんでした。

Tushar Jain (00:21:52): あらゆる場所に支店を設置することなどはできませんでしたね。ビジネス全体を個人的に管理しなければなりませんでした。しかし、オランダで1500年ごろに、公で取引されるジョイント・ストック・カンパニーの考えを発明しました。この考えによってすべてが永遠に変化しました。それは、報酬として経営者や従業員に会社の株を与えることができるようになったからです。これを使用して、世界の経済活動をよりうまく運営できたのです。結果、オランダ東インド会社など、世界的な大企業の一つが誕生しました。

Tushar Jain (00:22:31): ブロックチェーン技術で起こると思うのは、それと同じレベルの技術革新だと思います。そこで創っているのは、人間の経済活動を調整する新しい方法です。しかし今回は、すべての権力や富がその会社の経営者に集まるのではないのです。たとえばオランダ東インド会社のCEOや社長が誰であれ、基本的には当時の国家元首のようなもので、とにかくものすごい権力を持っていたのです。現在のマーク・ザッカーバーグや、イーロン・マスクを見てください。

Tushar Jain (00:23:05): 2人とも巨大な組織の国家元首です。ブロックチェーンのような技術がヘリウムのようのエコシステムで可能にするのは、私たちがその一部を所有し、最初から所有することを可能にしてくれることだと思います。アクセスを得るために数百万ドルを投資する必要はありませんし、こういったタイプの富の創造と興味深いエコシステムの創造のために、1920年代に書かれた適格投資家法のようなものを満たす必要もないのです。

Tushar Jain (00:23:44): 自分の労働を通じてこういったことが可能なのです。もうひとつ非常に重要なことは、皆さんは、利益が資本にのみ還元されることを望んでいないことです。他のメカニズムを持ち、労働に還元する機会を生み出したいのです。そうでなければ、すべてを所有するトップがすべてを握るシステムに終わってしまいます。ただ、私は、人々が生きるために、それが世界の最も効率的な姿だとは思いません。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:24:12): 労働への還元と言うとき、その会社で働き、会社の所有権を持ち、利益のシェアを得ている人のことを指しているのでしょうか。

Tushar Jain (00:24:21): ヘリウムだけを見ると、ヘリウムエコシステムには、ヘリウムパトロンがいます。彼らがしているのは、ヘリウム対応のエンドポイントを多くの異なる場所で展開していくことです。それは難しいことです。他人の家やオフィスに行かなければなりませんよね。「それでは、ここに置いてみましょうか」と他人を説得しなければなりません。このワイヤレスネットワークを構築するために、WiFiが使えなくなったりしたときに備えて、少し維持する必要があります。

Tushar Jain (00:24:51): その仕事をして、その代償としてたくさんのヘリウムトークンを獲得します。これはある時点でお金に相当することでしょう。資本への回帰ではなく、労働への回帰です。AT&Tの株式に1億ドルを投入します。その後は、AT&Tがすべてを行います。そこに大きな違いがあると思います。ブロックチェーン技術によって可能となっているもう一つの大きな違いは、プロの大企業ではなく、多くの小さなプロフェッショナルチームやセミプロフェッショナルチームの出現だと思います。

Tushar Jain (00:25:33): それで、再びヘリウムの例に焦点を当てると、私が期待しているのは、2、3の巨大な通信会社が国を所有するのではなく、「私は都市を所有するつもりだ。私の都市に住む5人の友人とチームを組ませてください」と言ってくる小規模な集団やチームです。そして、この都市全体のためにヘリウムネットワークを設定するのです。新しいワイヤレスネットワークが可能になるにつれてそれをアップグレードして、この都市を所有します。」

Tushar Jain (00:26:05): それは、巨大企業ではなく小さなプロ組織のようなものですが、ただの受け身ではなく本気で取り組んでいる人の姿があります。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:26:20): それは本当に興味深い指摘ですね。特に、物理的な世界に展開されているものに関しては、そうだと思います。2015年にOnerentという不動産スタートアップを共同設立しました。世界で最もスケーラブルな不動産管理会社を創出することが目標でした。判ったのは、住宅不動産管理会社は通常、どんな理由からか、100から150を超える物件を持たないということです。やがて、その理由を見つけました。現地の専門知識をたくさん必要とするからです。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:26:50): 地主が話したいのは、地元で信頼できる不動産屋です。彼らは地元における経験を求めています。現地の専門知識は、多くのステークホルダーが存在するため、現実のものに対処する際には重要です。近所があります。これらはコミュニティです。人々は、自分たちのコミュニティーによそ者がただ入ってきて、家を管理したり、ワイヤレスネットワークを展開して欲しくありません。その意味では、おっしゃる通りだと思います。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:27:15):それはヘリウムパトロンはすでにうまく機能していますね。これはまた、あなたの言う、労働に戻ることですよね。ネットワークにホットスポットはほとんど無いので、私は、何もないところからはじめた多くのヘリウム・パトロンの例を見てきました。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:27:30):多くのトークンを得ました。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:27:32): ヘリウムトークンがOTC市場や取引所で取引きされ始めてから、パトロンはホットスポットから収益を取り、一部を米ドルまたは暗号資産と交換し、ビジネスを拡大するためにさらに多くのホットスポットを購入しました。ヘリウムで起こっている興味深い前向きなフィードバックループです。ホットスポットのオーナーやパトロンが、投入した金額以上の収入を得ています。彼らは投資を回収し、再投資やネットワークをさらに拡大するためにその収入を使用しています。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:28:03):ネットワークがさらに大きくなると、その価値はより上昇し、理論上、ネットワークの価値が上がると、ヘリウムネットワークトークンはより高いレートで取引されることになります。ヘリウムネットワークトークンの価格の上昇につれ、もともとネットワークを構築するために労働した人々にさらに富が還元されることになります。本当におもしろいですね。私はご覧の通り小さな投資家です。自分のためにやっているだけです。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:28:26): しかし、投資を見る時、「プラスのフィードバックループや、勢いが増していくフライホイール効果があるか」というように見ます。ヘリウムでは間違いなくこういった効果が見られます。

Tushar Jain (00:28:36):フライホイールがすべてであると思います。投資テーマが1つだとすると、フィードバックループを探すことでしょう。そのフィードバックループをよく説明していただいたと思います。もうひとつ付け加えると、カバーする領域が広がるという点で水平的に、そして同じ経済層でワイヤレスプロトコルを有するという点で垂直的にネットワークがより大きくなるという点で、また密集エリアでより密集したカバレッジを持つという点で、ネットワークの利用は増加し、つまり、トークンの価値を実際に上げるのは、ネットワークの利用だということです。

Tushar Jain (00:29:17): 憶測でも構いません。私はいつも推測しています。それが投資というものです。時には、投機家もいるでしょうが、長期的な価値のために投機家に頼ることはできません。それでは機能しません。短期的に市場は投票箱ですが、長期的には計量機です。「消費者はそのサービスのために本当にお金を払うか。」ということです。ヘリウムの場合、人はこのサービスにお金を払いたいと思います。そうやって価値が生まれるのです。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:29:48): 同感です。

Tushar Jain (00:29:49): このコインには価値が生まれるという、多くの人に賭けているわけではありません。それが起こる可能性もあり、素晴らしいでしょうが...

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:29:59): 確かに。

Tushar Jain (00:30:00): ...価値を持つようになると信じる必要はありません。ビットコインのようなものとは異なります。ビットコインは、価値があると信じる必要があります。それは、ビットコインは実際には何もしないからです。現在、多くのビットコインを所有しています。これはビットコインを非難しているのではなく、信じる必要があるということです。暗号資産の世界にある多くの資産に、これは当てはまるでしょう。価値があると信じる必要があります。この場合、実際にあなたのために何かをしてくれます。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:30:24):暗号資産分野におけるプロジェクトにおいて、実際にはこれはほとんど行われていないと思います。今すぐ名前を挙げられるのは、ヘリウムとセルシウスだけです。これはもちろん、人々の資本を投資することで外部資金を取得します。銀行のような製品に預け入れ、その資金を機関に貸し出すことから投資利益を得るのです。おもしろい発想だと思います。私が焦点を当てたいもう一つの点として、「これは暗号資産システムにどのようにして外部のお金を持ってくるのか。」があります。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:30:59): あなたが、暗号資産関係者のバブルにいるなら、他の暗号資産ではなく、あなたのところに暗号資産関係者全員が投資をするようにさせるように注意を惹くという問題があります。一方、外部資金を方程式に導くことができれば、より持続可能なビジネスモデルがあると考えています。ヘリウムがそうです。LoRaWANネットワークには大きな需要があります。世界に10億ものLoRaWANデバイスが展開されていると思います。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:31:26): どこで展開されていますか。フランスやドイツなどのネットワークが存在する場所で展開されています。LoRaWANデバイスのコストがどのくらいまで低くなるかという、まさに始まりのところにいると思います。必要なのは、規模の経済を実現するためのネットワークです。ヘリウムが外部資金を取り込むだけでなく、このネットワークに身を投じようとする外部の資金を取り込んでいるわけです。「センサーをつなぐネットワークが必要で、もう待てない」という企業も多いのです。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:31:57): わたしが見る限りでは、ヘリウムはそのネットワークを世界規模で実現する唯一の試みです。

Tushar Jain (00:32:03): 興味深い話題のひとつだと思うのは、ヘリウムのブロックチェーンと経済的インセンティブ層を、このLoRaWANネットワークから分離することです。LoRaWANネットワークは、ヘリウムプロトコルを基盤に構築された最初のワイヤレスネットワークです。私はそれが、ヘリウムの経済プロトコル上に構築される唯一のワイヤレス通信ネットワークになるとは期待していません。ヘリウムが本当に何であるか、それはワイヤレスネットワークを展開し管理するための新しいビジネスモデルであるということです。

Tushar Jain (00:32:37): 彼らはLoRaWANから始めました。それは、その市場にはあまり商品やサービスがなかったからです。市場には、ヘリウムにとってかなり良い特性がありました。一つは、米国が最初の市場であり、米国はIoTネットワークの網羅が圧倒的に不足しています。LoRaWANが幅広い可用性を持つヨーロッパとは異なり、米国には基本的に何もありませんでした。LoRaWANは通信距離が長いので、始める当初は本当に役立ちますし、また、他のワイヤレスプロトコルで必要な数のデバイスを導入することができない場合もあります。

Tushar Jain (00:33:20): それは、経済ネットワーク効果を開始するのに役立ちますが、私はそれが将来的にはこうなると思っています。私は、LoRaWANネットワークが世界的に成長するだろうと見ています。ヘリウムのブロックチェーンの上に構築されたLoRaWANネットワークにおける利用を後押しすることになると思います。これは、トークン経済の仕組みにより、ヘリウムネットワークトークンの価値を高めることができます。同時に、皆が、へリウム経済プロトコル上に構築された新しいワイヤレスネットワークを公開すると思います。

Tushar Jain (00:33:55): WiFi共有ネットワークや、4Gデータネットワークなどの可能性もありますね。実は、最近5Gデータネットについてブレーンストーミングしています。それは、5Gは無線送信機を高密度に配置する必要があり、そのためとてつもなくコストがかかり、中央集権的な通信会社がこういったことを展開するには、数千億ドルもの費用がかかるからです。しかし、賃料と労働費は自宅で無料で、ネットワークを展開する経済活動を調整する新しいシステムを持ったヘリウムのモデルは、巨大な中央集権的な企業と比べて、1000億ドルではなく10億ドルで実現するのではないでしょう。

Tushar Jain (00:34:41): それはまさに、莫大な富を生み出し、世界中で共有されるのですね。ブロックチェーンであるヘリウムの未来を、すべてのワイヤレス通信ネットワークにとって経済的ネットワークであると考えています。それが、私が持っている、大胆で途方もない長期的な展望です。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:35:05): とてもいいですね。個人的にそもそもヘリウムに惹かれたのは、特に高校生と大学生の頃、共有WiFiネットワークを築く夢を見ていたことからです。友人の家に行ったり、新しい場所に行くと、コンピューターを立ち上げて、携帯電話を取り出す羽目になって、とてもイライラしていたのを思い出します。WiFiネットワークはたくさんあります。すべてが、異なる契約者回線に支払いをしていますが、私はそれらの1つにも接続することはできません。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:35:30): お金を払ってもいいとしても、「今すぐインターネットにアクセスしたいんだ」という気持ちです。30分間のセッションでさえも、5ドルまたは10ドルを支払うつもりです。しかし、xfinitywifiやCableWiFiなどのいわゆるオープンなワイヤレスネットワークでも、あちこちで見かけるものも、たぶん今はありますが、少なくとも長い間、お金を払ってアクセスするという選択肢すらありませんでした。ただ、あまりにももったいないような気がしました。

Tushar Jain (00:35:56): ひどかったですね。どうなんでしょう。ケーブル会社や大手の電話通信会社が出した製品は、決まってユーザー体験がお粗末です。実はユーザーのことを何とも思っていない。それが鍵ですね。こういった通信会社は、自分たちの顧客を考えない。彼らはビジネスを独占しています。ユーザーには他に選択肢がないと彼らは知っています。ユーザーは何ができるでしょう。Comcastが地域で唯一のISPである場合、Comcastから切り替えますか?Xfinityを利用するには、どのようなインセンティブがあるのか、ですよね。顧客のことは何も思っていない。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:36:29): まあ、Xfinityも本当に面白いのです。Xfinity WiFiは、私がこれまで経験した中で最も面白いダークパターンの一つで、皆が使うルーターにこの隠れたワイヤレスネットワークを組み込んでいましたから。Xfinityは、あなたの家から追加のWiFi信号を発信し、あなた自身のインターネット接続の帯域幅を共有するものをレンタルするためにルーター代を払わせるんです。本当にあちこちで使われていました。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:36:56): つまり、街のどこに行っても、XfinityのWiFiポイントが発信されていないのを見つけるのは本当に困難でした。オープンなエコシステムに構築するような先見性をXfinityが持っていたとしたら、今のようなよりより時期に時期に完成させていたら、すでに数百万もの設置場所があるでしょう。彼らはネットワークをすでに持っています。それはどのようなものなのでしょう。ヘリウムブロックチェーンを使って、応用しようとするでしょうか…もちろん、ヘリウムブロックチェーンは使わないでしょう。おそらく何らかの形で独自のものを作るでしょう。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:37:28): でも既存のものを使って、どうやって。

Tushar Jain (00:37:30): そうするとは思いません。古いパラダイムにとらわれているのだと思います。月単位の契約をしてほしいということでしょう。利用開始料金を要求してきます。革新をする理由もない旧態依然とした企業だから、古くさい考え方にとらわれているだけなのです。これは典型的な技術革新を目指す人が直面するジレンマです。クレイトン・クリステンセンの教科書的な定義では、技術革新’のジレンマはこのように表現されています。このような大企業がサービスを提供していることはかなり良いのですが、それは結構な値段です。

Tushar Jain (00:38:09): 経営陣は現状に満足しています。イノベーターではない人は、Comcastで働くことを決めます。そのような人々を惹き付けないのです。その後、スタートアップ企業が入ってきたり、新規参入企業が市場に参入し、もっと悪い製品をもっともっと安い価格で提供するのです。この場合、LoRaWANはほとんどの使用事例にとって「悪い製品」になる可能性があると言えます。携帯電話には使えないからです。ビデオチャットのための電源にもならない。LoRaWANはそのためではありません。

Tushar Jain (00:38:41): 帯域幅がはるかに低いですね。そのような用途には対応できません。でも、既存の通信業社の人たちはそれを見て、「ああ、これはおもちゃのようなものだ。なんでもない。LoRaWANを心配する必要はありません。市場の小ささを見てください。私は、よりハイエンドな市場に注目を当てます。私は、LTEに焦点を当てたいと思います。5Gに焦点を当てたいです。そこでは、人々は、当社のサービスにアクセスするために月に数百ドルものお金を支払っても良いと思っています。」しかし、それではどうなるのでしょうか。

Tushar Jain (00:39:09): そうですね、ヘリウムネットワークがより良くなります。たぶん、新しいネットワークが追加されるのです。3Gを追加しているのかもしれませんね、昔ながらの。3Gはもうそれほど良くありませんが、3Gは非常に安いので追加するかもしれません。これらのルーターは非常に格安です。人の家に、それを設置して、一緒に汎用ハードウェアを本当に低価格で置くことができます。すぐには思い出せませんが、ハードウェアが登場してから20年間前後は経っています。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:39:35): 面白いですね。今まで、ハードウェアがそのように安いとは知りませんでした。

Tushar Jain (00:39:39): そうなんです。ヘリウムがそれを次に追加するかもしれません。ちなみに、ヘリウムブロックチェーンのすばらしさは、パミッションレスだということです。誰もがこれを行うことができます。現在、このリスナーの一人が、3Gネットワークを機能させるためにルーターと接続パーツをつなぐことも可能なわけです。通信エリアとしてあまりカバーされていない世界の裕福ではない地域で、それを展開しているのですね。巨大通信事業者は依然として無視するでしょう。気にしないのでしょうね。その市場について気にもしていないのです。

Tushar Jain (00:40:13): 彼らは超ハイエンド市場に心を砕いています。そしてLTE用のハードウェアがより普及するにつれて、ヘリウムネットワークにLTEが搭載されます。大手の競合他社はどうするでしょうか。彼らは、「5Gに焦点を当てるだけです。ハイエンドに留まりましょう。新規参入者と競争する必要も、利益率の低い、どうでもいいようなビジネスを行う必要もないでしょう。巨大な企業の経営陣として私たちの給料は、相場の中では高い方だと思います。」

Tushar Jain (00:40:41): そうすると、新規参入者が提供する製品が、この場合はヘリウムですが、コスト構造が違うだけで、徐々に良くなっていくのです。規模的に、これらの大手通信会社がヘリウムと競争することは数学的に不可能です。それをすることは無理です。すべての売上、マーケティングサポートなどを支払いつつ、これらの費用を支払わないユーザーが所有するネットワークと競争することは無理です。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:41:12): 確かにですね。

Tushar Jain (00:41:12): ここで起こるだろうことには、時間がかかると思います。今説明したように、これは10年かかると思いますよ。今後10年間で私たちが見ていくことは、技術革新を目指す人のジレンマを教科書通りに完璧に再現したものだと思います。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:41:30): すごいですね。考えてみる価値があります。何が見えますか。3Gの例に戻りましょうか、とても興味深く感じたので。新興市場についてお話になりましたが、米国のような、より成熟した市場を見てみましょう。こういった3Gネットワークが米国でどのように展開されると思いますか。

Tushar Jain (00:41:48): 1--Tushar Jain (00:41:48):1 なかなか難しい質問ですが、憶測は出来ます。今日、米国で中央集権的な通信プロバイダーを使用するのにどれくらいかかるのかについてお話しましょう。AT&Tネットワークに接続したいデバイスを持っている場合、利用開始料金として通常は35ドルかかりますよね。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:42:10): ええ。

Tushar Jain (00:42:11): そういった利用開始料金を支払い、次に月額使用料を払います。その中で最も安いのは、月10ドル位でしょうか。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:42:21): そうですね、スマートウォッチとかそういったデバイスでは。

Tushar Jain (00:42:23): まさにスマートウォッチのために、月額10ドル払います。スマートウォッチの使用事例では、おそらくスマートウォッチはLoRaWANではうまく機能しないと見ています。スマートウォッチには、LoRaWANで扱える量よりも少し多めのデータを送りたいというのが正直なところです。おそらく他の使用事例も存在します。小型防犯カメラやその他の中間層の事例といったデータの送信が必要なケースです。それらにLTEは必要ありません。AT&Tネットワークに接続するほどの経済的価値はありませんが、もう少し帯域幅を必要としているので、LoRaWANではうまく機能しないのではないでしょうか。

Tushar Jain (00:43:06): そうですね、だから3Gネットワークなら理にかなっていると。繰り返しになりますが、これは完全に推測ですが。私は、米国の3Gが、必ずしもヘリウムの次の有望な市場または技術であるとは思いません。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:43:18): そうですね。

Tushar Jain (00:43:18): LoRaWANにフォーカスを当てる、LoRaWANを世界的に発展させるのです。本当に機能するようにするのです。次にWiFiのようなものに手をつける、なぜならWiFiはもっと大きな市場だからです。WiFiで送信されるデータ量は膨大です。都市部には、WiFiで使ったデータに対してのみ料金を支払えるようになればいいと思う人がたくさんいると思いますが、非常に多くの様々なチャンスがあると思います。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:43:48): 米国でヘリウムモデルを持った3Gネットワークという考え方は、実際には非常に興味深いものだと思います。それというのは、新興市場についてのお話しになりましたよね。なぜそんなことをするのか。それは、彼らが必要にしているのは大幅な低コスト化で、このモデルで大きなコストダウンが可能になるからです。しかし、率直に言って、食うや食わずの生活をしている人が住む、非常に十分なサービスを受けられない地域が米国にはたくさんあります。おそらく、友人や家族と連絡をとるといった基本的なことを行うためだけに、格安のワイヤレス通信事業者のに、良くても毎月20ドル、30ドル、40ドルと、過剰に支払いをしています。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:44:27): 通信業界全体は、自分たちのサービスがいかに優れているかということを、かなり妄信的に考えているように思います。LTEは間違いなく、3Gからの素晴らしい進歩でした。5Gは、スピードが速くなっただけで、ほとんどの人にとって重要になるとは思いません。携帯電話でやりたいものはすべて、LTEでちゃんとできています。もっともデータ集約型なのは、なんと、ビデオチャットです。それが少し良くなるのかもしれませんね。しかし、3Gに戻っても、携帯電話でLTEを今オフにしても、95%位私の期待どおりに機能してくれます。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:44:58): 完璧な品質でFaceTimeができなかったり、1080pでストリーミングできないなどのことがあるかもしれませんが、私がするほとんすべては3Gでできるのです。仮に、先進国で5〜10倍安い3Gネットワークを導入し、普通の人が月3ドルでインターネットに接続できるようになったらどうなるでしょうか。

Tushar Jain (00:45:23): それは十分にあり得ると思います。料金についてはわかりませんが。平均的なデータ利用量について実際に計算してみなければなりません。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:45:32): その数字は完全に私が作り出したものです。

Tushar Jain (00:45:35): 10倍は安いと思います。私にとっては、世界には2種類の基本的な革新があると思います。技術革新とビジネスモデル革新です。技術革新とは、新しい技術を発明すること。その典型的な例が、新素材を発明した場合です。カーボンファイバーナノチューブを発明し、これまでにできなかったものをたくさん作ることができます。それは非常に価値のあるイノベーションです。

Tushar Jain (00:46:08): そして、ビジネスモデル革新があります。これは、ネットワーク上の経済的参加者が今までとは異なる行動をとる仕組みを構成することで、価値を解放するものです。ヘリウムが本当に優れているのは、ブロックチェーンの仕組みなどで、ここに技術革新があることだと思っています。それは素晴らしいことです。私も好きです。ヘリウムについて私が本当に興奮しているのは、ビジネスモデル革新であると考えています。なぜなら、このビジネスモデルにおける発展は素晴らしいものだからです。

Tushar Jain (00:46:37): その威力には圧倒されます。なぜなら、3Gや4Gのワイヤレスカバレッジネットワークでさえ、既存企業の文字通り10分の1のコストで実現できると思うからです。誰もが、通信事業者に特別な思い入れがあるわけでもないでしょう。実際にComcastやAT&Tのことは好きではないですよね。同じように良いサービスを提供する安価なソリューションに乗り換えることに、人々はより満足するのではないでしょうか。特に、その一部を自分のものにできるのであればなおさらです。

Tushar Jain (00:47:10):もう1つの重要なポイントは、本当に大切なのは、ユーザーがネットワークの一部を所有できることです。実際にネットワークをサポートし、ある程度のカバレッジを提供して、ネットワークの所有権を得ることができるのです。一方、平均的な人にとっては、AT&Tにおいて意味のあるものを所有することはありません。非常に裕福でない限り、起こることはまずありません。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:47:35): 資源をより活用するという発想はとても良いですね。ケーブルやファイバー、またはまだDSLを使っている人など、物理的なインターネットへの自分の契約回線にお金を払っている人がとても多いのです。おそらく90%以上が常に使用されていないでしょうね。あなたの周りの家でも、おそらく同じように契約しているはずです。コミュニティに与える影響を想像できると思います。「トゥシャー叔父さんはワイヤレスまたは有線接続を持っています。そして、ホットスポットまたは屋根の上のアンテナを使ったワイヤレス接続を通じて私たちと共有することができます。そして、わたしたち全員が共有できます。」といった具合に。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:48:12): 回線利用の効率化という点では、まさに画期的なことだと思います。

Tushar Jain (00:48:22): ええ、本当に。

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:48:24): 明らかに、このようなことを考えるのにかなりの時間を費やしていらっしゃるのですね。Multicoinでのお仕事とは別に、分散型ワイヤレスアライアンス(Decentralized Wireless Alliance)、略してDeWiというNPO団体を立ち上げられたそうですね。あなたの紹介ブログ記事の抜粋を読んでみましょう。これはどなたでもdewi.orgで読むことができます。D-E-W-I.orgです。「本日、ヘリウムエコシステムにおける新しいステークホルダーである分散型ワイヤレスアライアンスを立ち上げることを嬉しく思います。分散型ワイヤレスアライアンスは、世界のデバイスをつなぐという一つの目的を果たすために創設されました。」

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:48:57): 「分散型ワイヤレスアライアンスのメンバーは、すべての人間と機械にパミッションレスで、いたるところに存在する、コストパフォーマンスに優れたワイヤレス接続が可能になる未来を築くために、たゆまぬ努力を続けていきます。スマートシティとスマートプラネットを電力を供給する数十億ものセンサーが、インターネットに接続されます。将来的には、インターネットに接続できるものはすべてインターネットに接続されると考えています。私たちは、接続性は後付けやオプションの追加ではなく、デフォルトであるものとされるべきであると考えています。」

Arman Dezfuli-Arjomandi (00:49:27): その実際の内容に入る前に、念のためお伝えしておくと、このブログ記事は一人称で書かれていますが、著者はDecentralized Wireless Allianceと記載されているだけです。この記事を書いたのはトゥーシャーさんですか。

Tushar Jain (00:49:38): ええ、私が書きました...

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