Multicoinサミット総括（動画）：2019年 秋

開示：*Multicoinは、投資活動に関する利益相反を識別し、効果的に管理するために合理的に作られた書面による方針および手順を確立しており、維持、実行しています。Multicoin Capitalは、この記事に挙げられている資産の公開から3日間「No Trade Period（非取引期間）」「No Trade Policy（取引を行わない方針）」を順守しています。役員、取締役または従業員は、取引禁止期間中、前述の資産を購入または売却してはいけません。Multicoinは、Bakkt、Skale、Helium、Arweaveへ投資しています。公開時点では、Multicoin CapitalはBNBのロングポジションを維持しています。*

私たちのサミットは意図的にテーマ別になっています。彼らは、過去2四半期の主要な出来事について意見し、このスペースで最も有力な開発に光を当て、解決しなければならない最も困難な質問を正確に指摘しています。

Multicoinの最新のサミットは、次の3つの主要な議論を中心に行われました：暗号資産に関する制度的考え方。交換とネオバンクのイノベーションの影響。停滞時期における成長の具体的な証拠。2019年11月サミットの動画はここ、以前のサミットの動画はYoutubeページでご覧いただけます。

最初のテーマは、創業以来ほぼ全イベントで議論したものです。最近だと、ハーフムーンベイで開催された春サミットで、UNC Management CompanyのChris Bartholomew氏およびL1 Digital のRay Hindi氏を招いて、機関ポートフォリオの構築について知識と見解を話し合いました。今秋に行われたディスカッションを踏まえ、（約4,000億ドルの運用資産を持つ）Cambridge Associatesのマネジングディレクター、Marcos Veremis氏を招き、氏が執筆された画期「仮想資産：未知への投資」的レポートについてお話を伺いました。さらに仮想通貨のエクスポージャー、ポートフォリオ構成、マネージャーの選択、投資委員会審議といった多くの点についてもご意見を伺いました。このディスカッションではTusharが司会を務め、本トピックについて行った会話のなかでも一番踏み込んだものになっています。これは間違いなく一日のハイライトとなりました。

2番目のトラックに進みます。2019年、取引所は最もエキサイティングなスペースの1つでした。私たちのブログをフォローしている方ならどなたもが、2018年以来このスペースに当社が非常に注目していることはご存知でしょう。以前のリサーチに基づいて、Kyleはサミットの直前に「取引所はオープンファイナンスである」に関する新しい論文を発表、イベントでは「取引所は次世代のネオバンクである」という補完的なプレゼンテーションを発表しました。両方とも、同じ文脈で読んで見る価値があります。このプレゼンテーションではKyleは、グローバル、オープン、検閲耐性、パーミッションレスである暗号支払いレールは、暗号対応の金融サービスの獲得可能な市場をグローバル化していると語ります。これは、金融サービスには決して可能ではありませんでした。

BinanceとBakktの巨大な存在についてふれずに取引所について話すのは間違いでしょう。

今回は、Binance.usのCEOであるCatherine Coley氏をお迎えし、Binanceの歴史、Coley氏の経歴、Binance.usのメガビジョン、そして今後の予定について幅広く話し合いました。サミットの直後に、Tusharは「飛躍的な成長を遂げるBinance（Binance is Blitzscaling）」を公開しました。この記事の核となる考え方の多くは、Coley氏との会話の中で言及され、さらに議論されています。

また、BakktのCOOであるAdam White氏を招いて、取引所に関するお話を伺いました。Bakktへの出資を誇りに思います。まず、Bakktが成長するのを見ることは楽しいことでした。CMSホールディングスの社長兼パートナーであるBobby Cho氏が司会を務めたこの会談で、Adamは設立初期のコインベース、地味な仕事を尊ぶ企業文化、Bakktの華々しいデビューの裏側、消費者市場への進出の今後の計画について語ります。偶然にも、この会談は現在の制度的な考え方をめぐる議論とうまく重なるところがあります。

また交流だけでなく、今年は初めて投資先企業にも発表を行っていただきました。市場や価格に惑わされ、このスペースの真の革新から遠ざかってしまいがちです。Multicoinは、これまでに見てきた最も説得力のあるアイデアのいくつかを顕著に表示する必要があると感じました。その多くはすでに実際に適用されています。

Arweaveの創設者であるSam Williams氏は、参加者がデータを永久に保存するインセンティブをするネットワークを構築する方法について沢山の数学を交えて話してくれました。永続性というのは、悪く言えば他人事、良く言えば理解しがたい概念です。Williams氏は、純粋な経済的観点から、寄付に似た思考を使用して新しい開発プリミティブとして永続性を生み出す方法をわかりやすく説明しています。サミットの後、11月5日、Arweaveはシードラウンドを発表しました。当時は公表できませんでしたが、Multicoinはa16z crypto とUnion Square Venturesの知人と共に、このラウンドに参加し出資しました（MulticoinのArweave投資テーマはここをご覧ください）。

次に、HeliumのCOOであるFrank Mong氏によって、People’s Network（1,800以上のホットスポット）の素晴らしい牽引力についての紹介がありました。このまま進めば、Heliumは史上最速の通信事業者として名を残すことになるかもしれません。彼はまた、ネットワークパトロンがオンボードと都市規模のホットスポットの導入や運営を支援する新しい方法パトロンプログラムをステージで発表しました。個人的には、これ以上ないほど楽しみなことです。アトランタ、シカゴ、デンバーでは、すでにスーパーパトロンが育っています。そして最近では、Foundryグループの共同創設者であるBrad Feld氏がボウルダーにおける50のホットスポットのキャッシュを披露しました。彼は、そのうち40の所有者を探しています。このフォームに記入して、取得するチャンスを手に入れてください。ここで注文することもできますが、数に限りがありますことをご了承ください。

Frankに続いてSkaleのCEO兼共同創設者であるJack O'Holleran氏が、Skaleネットワークの驚くべき成長を紹介します。現在、テストネットでは、Skaleはイーサリアムコミュニティで最も愛されるプロジェクトの1つです、その理由は簡単で機能するからです。この1年間、ジャックと彼のチームが次々と難関を突破していくのを見るのは、本当に素晴らしいことでした。来年Skaleが市場に出てくるのを来るのを楽しみにしています。2020年のネットワークに何が備わっているかについてはこのトークをご覧ください。

そして、さらに言うまでもなく、2019年秋のMulticoin Sumitの全動画をご紹介します。以前のサミットからのトークは、すべて、YouTubeチャネル上でもご覧になれます。最新情報をご希望の方は、ご登録ください。

Tushar Jainによる開会の挨拶

Tushar は、2019年秋のサミットでオープニングのスピーチを行いました。彼は、世界の暗号通貨のステージに参入する中国の重要性、新しい国際宇宙レースの出現、および北京で新しく戦略的に採用された、Mable Jiang氏について語ります。

取引所は次世代のネオバンク

開会挨拶の後、Kyleは、エコシステムにおける取引所の役割と「Neobanks」の出現について、同社のテーマを概説する新しいプレゼンテーションを行いました。

談話：Cambridge AssociatesのMarcos Veremis氏

Kyleによるプレゼンテーション後、一流の機関投資家、個人投資家、ファミリーオフィスと取引を行うグローバルな投資会社であるCambridge Associatesのマネージングディレクター、Marcos Veremis氏に、ご自身が執筆された画期的レポート「仮想資産：未知への投資」について1時間ほど話していただきました。Tushar Jainがインタビューし、機関ポートフォリオの構築からマネージャーの選択、グローバル経済投資テーマに至るまで、あらゆる角度から話を聞ききました。

談話：Bakkt COO、Adam White氏

ニューヨーク証券取引所（NYSE）の親会社であるインターコンチネンタル取引所（ICE）によって2018年に設立された暗号通貨で最も有望な企業BakktのCOO、Adam White氏は次の基調講演を行いました。Bakktは、2019年9月23日に正式に立ち上がりました。現在、ビットコイン市場とカストディのための最も規制されたインフラストラクチャとして評価されています。CMSホールディングスで社長兼パートナーで、DRWの暗号資産ビジネスの元責任者であるBobby Cho氏がインタビューに答え、BTC先物が初めて市場に登場するインパクトと意味について解説します。

Arweave：Sam Williams氏とPermanent Webの影響を探る

続いて、サーバーレスで恒久的なウェブを実現する新しいデータストレージ・ブロックチェーンプロトコルのArweaveのCEO兼創設者であるSam Williams氏が登壇し、真の恒久的なデータストレージ機構を初めて構築したことによる1次、2次、3次的効果について議論します。

Helium：Heliumパトロンプログラムの発表

続いてHeliumのCOOであるFrank Mong氏が登壇し、2019年4月以来のHeliumの驚異的な展開について、またHeliumパトロンプログラムの発表を行いました。

Skale：キリマンジャロをスケールする道

SkaleのCEOであるJack O'Holleran氏が、Skaleの弾性ブロックチェーンネットワークの概要と、プロジェクトの最新および今後のマイルストーンについて説明します。

閉会基調講演：Binance.US CEO、Catherine Coley氏

Binance.USのCEO、Catherine Coley氏が2019年9月の立ち上げ以降の同社での様々な出来事を明かして、今年のサミットは幕を閉じました。

このイベント実現のために尽力を尽くしてくれたJulieとBlockworksのクルー、Ciprianiのチーム全員、Genesis CapitalのMattとRoshunに特別な感謝をの意を捧げます