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Web3スタック、2019年版

Kyle Samani
2019年12月13日 | 12 minute read

開示:*Multicoinは、自身の投資活動に関連する利益相反を識別、効果的に管理するために合理的に作成された書面による方針および手順を確立しており、維持、実行しています。Multicoin Capitalは、この記事の公開から72時間(「No Trade Period(非取引期間)」)の間、この記事で取り上げている資産についての「No Trade Policy(取引を行わない方針)」を順守しています。役員、取締役または従業員は取引禁止期間中、前述の資産を購入または売却してはいけません。Multicoin Capitalはこの記事の公開時点で、Kadena、Near、Solana、Dfinity、Keep、dfuse、The Graph、Livepeer、Arweave、Codaのロングポジションを保持しています。*

1年前、私はWeb3スタックについて、その当時の自分が理解していたように説明しました。

以来多くを学び、エコシステムも進化してきたため、Web3スタックを更新することに決めました。

2018年版はWeb3スタックについての一例を視覚化した平面図にすぎませんでしたが、2019年版ではWeb3スタックを一連の相互運用可能なネットワークとして説明することを目的としています。このために、2019年版を4つのイメージ(+ボーナス)で構成しました。まず小さな視野から始め、そこから広げていきます。5つのすべてのイメージを英語中国語韓国語でダウンロードできます。

イメージのサイズが大きく、Multicoinのウェブサイトやメールボックス内で読むのは難しいかもしれません。イメージは以下に含まれていますが、理解するにはダウンロードして、専用のイメージビューアで開いてもらう必要があるかもしれません。イメージには参照用にv2.1、v2.2、v2.3、v2.4、およびv2.1ボーナスというラベルが付いています。

この記事の以下の部分は、次のように構成されています:エコシステム全体に観察しうるテーマについて、観察したこと、そしてそれについての意見を述べます。そして、そうした見てきたことが我々のポートフォリオの構成にどのように反映されるかについて説明します。そして、4+1の各イメージごとにまとめて結論付けます。

観察#1:異種混合、断片化、不確実性

2018年版と2019年版の最も大きな違いは、2018年度版ではWeb3スタックの異種混合性について、うまく説明できなかったことです。2018年7月に2018年版を公開した時、Ethereum以外に実行しうるスマートコントラクトチェーンは存在しませんでした。今日、Ethereum、EOS、Tezos、Cosmosの周辺で成長しているエコシステムがあり、Kadena、Polkadot、Near、Solana、Dfinity、Tari、Codaのようなもうすぐ立ち上がる予定のチェーン周辺に形成されている小さなコミュニティが存在します。今年前半にEthereumからのアンバンドリングで書いたように、Web3のエコシステムはさらに多くの異種のものが混在するようになっていることは明らかです。

1年前には選択肢が1つしかなかったため、開発者はどのチェーンに構築するかについて悩む必要はありませんでした。今日、既存のチェーンにプロトコルやサービスを構築してきたチームにとっても、暗号に参入しようとしている新しいチームにとっても、多くの選択肢が多くの複雑さを生み出しています。それぞれ、ひとつづつ例を挙げて説明しましょう。

Aragonは、Ethereum上に構築された初期のプロトコルの1つです。数週間前、AragonチームはEthereumでのAragonプロトコルをサポートし続けながら、Cosmos SDK上にも構築することによりプロトコルのリーチを拡大すると発表しました。切り替えの主な理由として、高価で変動する手数料をあげました(私は、Ethereumからのアンバンドリングで、手数料はチームがEthereumから離れる主要なドライバーの1つであると指摘しました)。

Terraは、毎日100万ドルを超える韓国のeコマースをサポートしており、急速に成長しています。Terraのチームは迅速かつ安価な支払いを必要とするため、Cosmos SDK上に構築することを選択しました。

Web3エコシステム全体を見渡すと、断片化の速度が加速していることが見てとれます。開発者のほとんどが他のチェーンを検討する前にEthereumを考えますが、多くのチームにはEthereumがサポートしていない要件があります。このことは、他のチェーンのプロトコル開発者にとって多くの機会を生み出しており、新参のチェーンではアプリケーション開発者のサポートに取り組むため、できる限り迅速に行動しています。

この断片化は、Eth1.0と2.0の両方の不確実性によって進行し続けています。例えば、Ethereumの中心となる開発者が1.0チェーンでstate rent(ステート代金)を(無期限に?)遅らせました。これは、既存のコントラクトにとってはよいことですが、長期的にはEthereumエコシステムにとって間違いなくマイナスです。なぜなら、長期にわたり多くの疑問が回答されずに放置されるからです。一方、Eth2.0の仕様がファイナライズには程遠いということは明らかであり、Eth2.0のシャードカウントは最近、1,024から64に削減されました。

開発者は、後方互換性のない変更を導入する基本プロトコルについて心配し続けたいとは思いません。

次にあげるすべての内容を提供できる最初のチェーンには、真の機会が待っているでしょう。

  1. 高スループット、低レイテンシー、低い手数料、十分なコンセンサスレイヤー分散、そして明確な拡張ソリューション
  2. 堅牢な実行環境と開発ツール
  3. 最小限のアプリケーション/シャード/レイヤー2コンプレキシティ
  4. 後方互換性と継続的な将来の安定性に対する強固な保証

開発者は、後方互換性のない変更を導入する基本プロトコルについて心配し続けたいとは思いません。その上に構築可能な信頼できる基盤を望んでいるのです。

観察#2:ミドルウェアの台頭

2018年版では、スタックの右側のミドルウェアスタックについて強調しました。2019年版では、ミドルウェアをオンチェーンプロトコルとオフチェーンサービスに分けました。

昨年を通じて、ミドルウェアで爆発がおこりましたが、Ethereumエコシステムでの(いわゆるDeFiの)オープンファイナンスの形が最も顕著でした。Setのようないくつかの種類のオープンファイナンスプロトコルでは価値の獲得に疑問が投げかけられる一方で、CompoundMakerなどの他のプロトコルには、明確な価値を獲得するメカニズムがあります。

私の知る限り、オンチェーンミドルウェアプロトコルのいずれも、いまだに他のチェーンに移植されたものはありません。しかし、オフチェーンサービスの中には複数のチェーンをまたぐものがあります。Loomは、Ethereum、EOS、Tronにまたがって実行されています。また、ユーザーが3つのチェーンすべてにわたってDAIを移動することも可能にしているのです。Eth2.0の周辺の不確実性、Cosmosエコシステムの台頭、そして新しいエコシステムの成長により、今後12か月でクロスチェーンサービスの成長に拍車がかかると予想しています。例えば、特にKeepのtBTCのようなサービスは、BTCをEthereumやBinance Chainに移行するのに自然と使われるようになるでしょう。

サービスの中には、チェーンをまたいでそのまま移植され、かつほぼ同じ機能を提供するものが出てくるでしょう。例えば、KeepのtBTCはどのチェーンに移植されようと、基本的に同じサービスです。他方、dFuseThe Graphのような他のオフチェーンサービスは、より多くのチェーンをサポートするにつれて、より良くなっていきます。これらのサービスでは、Arweave(一度に代金を支払うことで、IPFS上に構築された永久ファイルストレージを受け取る)やHandshake(分散型DNS)のようなユースケースのサポートを追加するため、基盤となるデータがどこに存在しようと、開発者用の単一の抽象化レイヤーとしてますます機能するようになります。このように、これらの種類のオフチェーンサービスが普及することにより、エコシステム全体の開発が加速されます。

オフチェーンサービス全体にかかわるもう1つの共通テーマは、それらが広くワークトークンモデルを採用するだろうということです。これは、アプリケーション固有の支払通貨が速度を落とすことなく価値を得るのではなく、ワークトークンがオフチェーンサービスの価値を定量化する方法を提供するのだ、という開発者の間でのコンセンサスを反映しています。

これまで示してきたオフチェーンサービスに加えて、CosmosとPolkadotのエコシステムがこのワークトークンモデルを採用します。Cosmosエコシステムでは、ネイティブステーキングトークンを使用して各ゾーンを確保する一方で、バリデータはtBTCやステーブルコインのようなより高い流動性を有する支払いトークンでのトランザクション手数料から、ほとんどの収入を生み出すようになるでしょう。ほとんどのCosmosゾーンは流動性のあるネイティブの支払通貨を持たないため、各ゾーンがCosmosのInter Blockchain Communication(IBC)プロトコルを活用して、tBTCやステーブルコインを各ゾーンに移動し、支払いやスマートコントラクトに使用することが予想されます。さらに、CosmosハブのネイティブトークンであるATOMは、多くのゾーン間でのメッセージのやり取りから手数料を生成するワークトークンです。PolkadotのDOTは、ATOMに似ています:これらは料金と引き換えにParachain間でメッセージをわたすという同じ機能をもっています。

最後に明確にしておきたいのですが、ミドルウェアのプロトコルやサービスは、レイヤー1のスマートコントラクトプラットフォームとは別のモジュール化した方法で価値を獲得できるでしょう。ミドルウェアプロトコルの価値は、従来のDCF(割引キャッシュフロー)モデルを使用して測ることできるため、ミドルウェアのプロトコルとサービスはどの基盤チェーンが優勢になるかにかかわらず価値を獲得できるはずです。しかし、レイヤー1の最も一般的な目的は最終的に非ソブリンマネーになることであり、レイヤー1での価値の獲得はミドルウェアレイヤーでの価値の獲得から切り離されます。

Web3スタック2019年版:シングルチェーン、視覚化平面図

この最初のイメージは、昨年描いたWeb3スタックを更新したものです。

1 シングルチェーン視覚化平面図

最も重要な変更は以下の通りです。

  1. オンチェーンプロトコルとオフチェーンサービスを分類。最終的なビジョンは、Web3を可能にするメカニカルインフラストラクチャのすべてを、開発者がより高いレベルの問題に努力を集中できるように抽象化することです。このように、オンチェーンスマートコントラクトのモジュール方式を利用して、より多くのアプリがシングルチェーン上の他のプロトコルの上に構築されるようになります。これは、Ethereumのオープンファイナンスエコシステムで明確になっています。モジュール方式とコンポーザビリティ(構成可能性)はオープンファイナンスの特徴です。この図に示されたオンチェーンプロトコルのほとんどは、オープンファイナンスと関連しています。
  2. Web3スタックは、別の論理ネットワークに構成された多くの異なる物理コンピュータにまたがって実行されます。2018年版では、スタック全体をひとつのハードウェア上で実行されるかのように示しました。2019年版では、スタックの各レイヤーが左側のどのセグメンテーションを使用して実行されるかを説明しています。これにより、異なる物理マシンが互いにどこでやり取りしているのかをより簡単に理解し、把握することができます。
  3. コアスタックから多くのオプションコンポーネント(サイドチェーン、インターレジャープロトコル(ILP)、ステートチャネル)を取り除き、かわりに右側にオプションコンポーネントとして並べました。これにより、2019年版の次のイメージで示すように全体として読みやすくなり、スタックネットワークはより一貫した論理で表現されました。

Web3エコシステムにある企業をこのイラストに入れ込んだバージョンも作成しました。

5 企業名入りのシングルチェーン視覚化平面図

Web3スタック2019年版:シングルチェーン、視覚化レイヤー

2019年版の2つ目のイメージは、最初のイメージのスタックと基本的に同じものです。しかし、最初のイメージがスタックだけを平面に並べて説明したのに対して、2つ目のイメージではスタックを物理コンピュータのネットワークとして示しています。この視覚化のおかげで、いくつかの点が最初のイメージよりも明確になっています。まず、各サブスタックがどこで開始し、ストップするのか。そして、サブスタックのレイヤーが異なる論理ネットワークにわたってより明確に示されています。さらに、ネットワーク間のAPIのコールフローも示されています。

2 シングルチェーン視覚化レイヤー

このイメージでは、例として3つのミドルウェアネットワークを紹介します:The Graphのようなクエリレイヤーネットワーク、Skaleなどのサイドチェーンネットワーク、Arweaveなどの永久ストレージネットワーク(これは、他のネットワークでデータ可用性レイヤーとしても使用できます)です。特定のアプリケーションによっては、他の多くのミドルウェアネットワークが含まれている可能性があります。今後最も広く使用されると思われるネットワークであることから、この3つを取り上げました。これが私たちがこの3つに投資した理由です。

このほかにも興味深い事象がみられます。まず、レイヤーは厳密に順序づけされていません。例えば、クエリレイヤーはサイドチェーンやストレージネットワークからデータをインデックスすることが可能です。2番目に、エンドユーザークライアントはミドルウェアネットワークに厳密に依存する必要はありません。レイヤー1ネットワークから直接データをクエリすることが可能です(ただし、これではしばしばユーザーエクスペリエンスが犠牲になるため、クエリレイヤーがより強固に、広く採用されるにつれてあまり使用されなくなると考えています)。3つ目に、独立したデータ可用性ネットワークはレイヤー1のデータ可用性レイヤーとして機能することが可能です(これは図には書いていません)。

Web3スタック2019年版:マルチチェーン、視覚化平面図

上記のように、Web3のエコシステムは均質ではなく、異質のものが混在するようになってきています。より多くのレイヤー1が立ち上げられることから、この流れは自然なことです。このイメージでは、多くのチェーンが立ち上がり、互いに接続されるにつれて、このエコシステムがどのようになるかを説明しようと試みています。

3 マルチチェーン視覚化平面図

Cosmosチームは、そのうち複数のハブが存在するようになると予想していますが、どのチェーンがどのハブと接続するかを事前に知ることは不可能です。ここでは、2つのCosmosハブを含めました。その理由は、1)シングルハブの周りにすべての非ポルカドットパラチェーンを配置できないため、2)多くのハブが存在するようになると期待されるため、です。明らかに、ATOMによって駆動できるのはハブのうちの1つのみです。2番目はIris、あるいは他のいくつかのハブかもしれません。特に、Binance DEXが十分な流動性を開発し、他のすべてのチェーンに対してトラストを最小化した価格オラクルとして機能することができれば、(Cosmos SDKを使用して構築されている)Binanceチェーン自体でさえハブになり得ます。

相互運用性メカニズムがどれほど早期に実現するかについては、このイメージではあまり説明できていません。むしろ、未来がどのようになっているかのイメージを提示しています。私が予想しているビジョンはかなり明確なものですが、現実にはもっとごちゃごちゃとしたものになる可能性が高いでしょう。例えば、BinanceチェーンはすでにBitcoinやEthereum以外のすべてのチェーンよりも多くの経済活動をサポートしています。さらに、BNBはATOMよりも高い時価総額を持ち、はるかに高い流動性があります。つまり、BinanceチェーンはATOMベースのチェーンよりも、はるかに大きなコンセンサス安全性を提供する可能性が高いということです。そして最後に、BinanceチェーンはもともとDEXです。これは(十分な流動性をもって)トラストを最小化した価格オラクルとして機能することができます。これらの3つの構造的優位性により、Cosmos SDKが開発におけるデファクトスタンダードになり、BinanceチェーンとBNBがすべての価値を獲得する可能性があります。

また、BitcoinとEthereum1.0(右下)間を結ぶ単一のインターレジャープロトコル(ILP)を含めることで、相互運用性のすべての形がハブチェーンを通過するアトミックメッセージの形態である必要はないことを示しました。ILPは理論上、説明したすべてのチェーンを結ぶことができますが、イメージが読めなくなってしまわないように、あえて記載しませんでした。

Web3スタック2019年版:マルチチェーン、視覚化レイヤー

最後のイメージは、前述の2つのイメージを組み合わせたものです。この視覚化の目的は、ミドルウェアネットワークがいくつかのレイヤー1にまたがって運用されることを強調することです。

4 マルチチェーン視覚化レイヤー

読みやすくするため、1)ILPを記載せず、2)様々なエンドユーザークライアントとミドルウェアスタック間に青矢印を含めませんでした。

結論

Web3スタックについて最もすばらしいことは、中央集権型による調整なしに同時に実現することです。開発自体が分散化されています。マスターアーキテクトはいません。これは、地球上に存在する他のすべての仮想開発スタックと全く対照的なものです。Linuxの方向性を定めるのは、Linux Foundationの数人のみです。Androidに関してGoogleで、iOSに関してAppleで起こっているのも同じことです。こうした組織のトップの中の、さらに数人の上級職が巨大なエコシステムのアーキテクチャ全体を掌握しているのです。

中央集権型の調整がない中で、これが機能しているのは正直なところ信じがたいことです。もちろん、いまだにスムーズではない点も多々あります。しかし、このスタック全体における開発者やユーザーのエクスペリエンスは急速に改善しています。

大きな変化はまずゆっくりと、そしてその後は一気に起こる傾向にあります。Web3の現在の開発パラダイムは、同様のパターンになるでしょう。状況がいつ急激に上向くかを正確に予測するのは困難ですが、少なくとも現在、市場は基本的な形やすべての主な部分のアウトラインを把握しており、開発者コミュニティではすべてがどのように組み合わさっていくかについての一般的な理解があります。

イメージのデザインをサポートしてくれたPeng ZhongAvani Miriyalaに感謝します。

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