本日、SKALEへ965万ドルの投資ラウンドを発表できることを大変嬉しく思います。
SKALEは、商業的に利用可能なEthereum Virtual Machine(EVM)をプラズマチェーン上で実現する最初のソリューションです。SKALEチェーンは、Ethereumのメインチェーンと同等のセキュリティならびに何千倍ものパフォーマンスを保証します。SKALEのチェーンはEVMをサポートするため、開発者は既存のSolidityコードに変更をほとんど加えることなく移行させることができます。
Vitalik ButerinとJoseph Poonが1年前に当初のプラズマ論文を発表して以来、Ethereum財団とEthereumコミュニティはEVMをプラズマチェーン上で走らせる問題をより広く認識しています。それは困難なことなのです。非常に。
Ethereumコミュニティがこの課題を認識するにあたり、プラズマに関する議論のほとんどはEVMの全面的サポートをとりやめ、より限られたPlasma CashとPlasma Debitの導入することを選択しています。この導入は、代替可能や代替不可能な資産の移転を促進する一方、EVMはサポートしません。これは、他のプラズマの導入は高度なロジックを処理したり、Augur、Cryptokitti、0xベースのリレイ ヤーなどの堅牢なアプリケーションを支えることができないことを意味します。
最も重要な点は、SKALEは現在実世界で稼動しており、今四半期中にベータ版を公開する予定です。Mainnetは、来年初めに立ち上がる予定です。
Ethereumで最も顕著な問題はその拡張性にあります。Ethereumは90%の容量に達しており、現在はdappの使用はほとんどありません。SKALEは、EthereumがWeb3のビジョンを実現するのを助ける最も重要なインフラの1つになるでしょう。
SKALEチーム
SKALEチームは、私が今まで一緒に働いていた中でも最もバランスのよく取れたチームです。
CEOのJack O'Holleran氏は、非常に謙虚で経験豊富なSaaSの起業家であり、Good Technologyの幹部として同社を9桁の買収額まで発展させることに貢献しました。また、高度な技術的スタートアップを何社も設立し、 ベンチャーキャピタルから多額の資金を調達し、高水準の株式価値を生み出しました。氏は、経験豊富なオペレーターでもあり、商品においてリーダーシップを発揮するだけでなく、資金調達プロセスにおいても優れ、各分野において優秀な副社長の面々を採用しています。
CTOのStan Kladko氏は、物理学で博士号を取得し、技術面の役割を担い、過去10年間に数多くの技術系スタートアップを設立しました。Ethereumコミュニティでも有名な技術リーダーの1人です。Ethereumコミュニティの大半においては、StanはStan KladkoとではなくEthResearchフォーラムにおけるハンドルネームであるkladkogexとして知られています。エンジニア、数学者、暗号資産の経済セキュリティ専門家の素晴らしいチームを集めSKALEを結成しました。さらにSKALEチームに数学、物理、コンピューターサイエンスの研究者を採用したこともあります。
アーキテクチャ
Stanは、VitalikとJosephが元祖のプラズマ論文を発表したすぐ後にEVMをプラズマチェーンで実行するには課題があること認識し、2017年12月にはSKALEに真剣に取り組み始めました。
v1でSKALEチェーンは、リーダーレスのBFTコンセンサスアルゴリズムを使用してコンセンサスに達する16ノードプラズマチェーンです。すべてのプラズマチェーンが限られたバリデータを持つことを考えると、プラズマチェーンにおけるコンセンサスプロトコルは非同期であると同時にリーダーレスであることが特に重要になってきます。このアルゴリズムは完全に非同期で、Honey Badger BFTとは異なり、SKALEチェーンコンセンサスはリーダーレスであり、バリデータセットが小さい環境では最も重要なことです。 さらに、システムがリーダーレスであるため、特にオンチェーンDEXといったマイナーのフロントランに左右されやすいアプリケーションに最適です。